筑波大、受験生のTOEIC無効→大学院合格取り消し…800人超大規模不正関連か 大学「外部スコアの取り扱いは今後検討」

筑波大学は2025年12月3日、「入学試験の出願書類として提出された英語スコアが実施機関により無効化されたことを確認したため」として、11月28日付けで4月入学の大学院生1人の入学許可を取り消したと発表した。 筑波大学はこの英語スコアはTOEICのことだとし、「外部スコアの取り扱いにつきましては、今後検討していきます」とした。 ■「入学許可取り消し者が出たことは、残念」 J-CASTニュースの取材に応じた筑波大学広報局によると、この大学院生の入学試験は24年度中に行われた。TOEICの実施時期については「個人の特定につながるような情報」だとして回答しなかった。 TOEICの無効化の理由については、「IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)からは、令和7年(編注:25年)5月18日実施のTOEIC公開テストにおいて、不正受験の疑いがある受験者が発生した関係で、スコア無効化を行ったものとして、報告を受けております」と説明した。 IIBCは7月7日に、「5月18日のテストの前に、不正行為の疑いがある受験者(のちに逮捕、起訴。以下、被告)を特定し、2025年5月より警察に協力を仰ぎ、現在も捜査に協力しております」と発表。さらに、「被告が不正行為に使用したとみられる住所、または極めて類似した住所で、申し込みをしていた受験者が複数いることを確認」したとして、該当する受験者スコアの無効化などの対応を行うとしていた。該当者は、23年5月21日から25年6月22日までに行われたテストで、803人いるとした。 筑波大学は取材に、「入学許可取り消し者が出たことは、残念に思います。外部スコアの取り扱いにつきましては、今後検討していきます」とコメントしている。

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