麻薬密売組織の首領とみなされ、警察に逮捕されたブラジルの女性インフルエンサーが、自身への容疑をすべて否認した。 26日(現地時間)、ニューヨーク・ポストなどによると、インスタグラムで約38万人のフォロワーを持つブラジル人インフルエンサー、メリッサ・サイド(Melissa Said、23)は、バイア州およびサンパウロ一帯で麻薬流通および資金洗浄の容疑で逮捕された。 彼女は自身の逮捕について「恥ずかしいことだ」と述べ、「世界の誰も、大麻を吸ったという理由だけで逮捕されるべきではない」と主張した。 サイド容疑者は大麻を吸った事実は認めたものの、密かに麻薬を運搬していたという疑いについては全面的に否定している。 警察は2024年、サイド容疑者が空港内で麻薬を所持していた容疑で逮捕された後、彼女に対する捜査を続けていた。 その後、今月22日、サイド容疑者と関連のある不動産5カ所を急襲し、そこで複数の不審な金融取引の証拠を発見して電子機器を押収した。また、計2キロ分の大麻、デジタルはかり、ビニール袋、携帯電話、カードなども回収した。 サイド容疑者は知人の家に身を隠していたところを警察に逮捕された。また、サイド容疑者のSNSに大麻関連のコンテンツを投稿した疑いで、共犯の男性4人も拘禁された。 警察は、サイド容疑者がSNSを通じて麻薬の使用を勧め、一部のフォロワーには麻薬を流通させていたとみている。さらに、麻薬を所持している場合に警察の目を逃れる方法を教えていたとの報告もある。 ブラジル外務省の麻薬密売防止担当、エルナンデス・ジュニオール局長は「今回の作戦でサイド容疑者を含む複数名が逮捕された」とし、「この作戦の目的は麻薬密売を取り締まることであり、主要な標的は麻薬犯罪を助長するデジタルインフルエンサーだ」と説明した。 さらに「サイド容疑者は麻薬使用を誘導するだけでなく、麻薬を販売・流通させ、サンパウロ出身の一部の人物に麻薬を供給していたことも確認された」と付け加えた。 サイド容疑者は現在、拘束状態で裁判を待っており、有罪が確定した場合、最長で懲役25年を言い渡される可能性がある。