工藤会の関与も視野に捜査しています。改名してウソの勤務先など申請し、住宅ローンの融資金をだまし取ったとして、北九州市に住む会社役員の男ら5人が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、北九州市の会社役員、石井隆道容疑者(58)と鹿児島県の無職、江頭将仁こと江頭将光容疑者(35)ら合わせて5人です。 警察によりますと5人は共謀して、江頭容疑者を改名させた上、その名前ですべてニセの勤務先や健康保険証、源泉徴収票を用意しました。 そして、それらを使い住宅ローンに申し込み、おととし、金融機関から振り込まれた融資金およそ4460万円をだまし取った疑いです。 石井容疑者の指示のもと、江頭容疑者は僧侶になったとウソをつき、裁判所に改名を申請したとみられています。 警察は、石井容疑者が同様の手口でこれまでに金融機関から合わせて5億7000万円をだまし取ったとみています。 警察は5人の認否を明らかにしていませんが、特定危険指定暴力団、工藤会の捜査の過程で5人の関与が浮上したことから、だまし取った金が工藤会の資金源になった疑いもあるとみて調べています。