【続報】広島県府中市の里親の男児暴行事件 逮捕の夫婦、虐待通告に「心当たりない」と当初説明

養育中の男児(1)を自宅で踏みつけるなどしたとして、里親の夫婦が暴行容疑で逮捕された事件で、広島県府中市の無職の男(31)と妻の会社員の女(30)の両容疑者が、当初の広島県の聞き取りに暴行を否定していたことが30日、分かった。県には育児の悩みなどの相談がなかったといい、府中署は事件に至った経緯や動機を慎重に調べている。 県こども家庭課によると、9月12日、関係機関から虐待を疑う通告が県東部こども家庭センター(福山市)に寄せられ、センター職員が両容疑者に確認。男児の顔に複数のあざがあることについて、両容疑者は「心当たりがない。原因がよく分からない」という趣旨の説明をしたという。 両容疑者は5月末、養子縁組を前提にセンターから男児の里親委託を受けていた。6~8月に計5回、センターなどの職員が家庭訪問で養育状況を確かめたが、育児の悩みや困り事に関する相談はなく、虐待の兆候も見られなかったという。 女は9月11日、男児の頭をタオルでたたくなどし、男は翌12日に男児の顔を蹴って踏みつけるなどしたとされる。いずれも容疑を認めているという。府中署は30日、2人を同容疑で送検した。

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