自殺願望のあった女性に薬を飲ませてこん睡状態にさせた上、金品を奪おうとしたとして、18歳の男が逮捕されました。男は女性に「一緒に死にましょう」と持ちかけていました。 昏酔(こんすい)強盗未遂の疑いで逮捕されたのは、福岡県大野城市の無職の18歳の男です。 警察によりますと、男は10月18日、大野城市下大利団地の河川敷で、愛知県に住む専門学生の19歳の女性に抗アレルギー剤を飲ませてこん睡状態にした上、金品を奪おうとした疑いです。 女性は前日、SNSに自殺をほのめかす投稿をしていて、男から「一緒に死にましょう」というメッセージを受けて、この日、愛知から新幹線で福岡に来ていました。 河川敷で、女性は男から一緒に錠剤を飲むように促され服用しましたが、男が飲んだふりをしたことや、ATMからお金を引き出すよう言われたことを不審に思い、付近のコンビニエンスストアに逃げ込み119番通報しました。 女性の意識がもうろうとしている間に男は逃走しましたが、防犯カメラなどの捜査で、男が関与した疑いが強まったとして、警察は31日、逮捕しました。 警察の取り調べに対し男は容疑を認めていて「お金がなかった」と話しているということです。