1999年に起きた事件。妻が殺害され、夫の高羽悟(69)さんは、情報提供を呼びかけ続けました。2010年には悟さんも尽力し、殺人罪などの時効が撤廃され、2025年10月31日、この事件の容疑者が逮捕されました。26年が経ち急展開を迎えた事件。スタジオ生出演で高羽悟さんに話を伺いました。 Q:逮捕の一報から3日、心境は 警察からの事情聴取も続いていますし、容疑者の動機が分かっていないので、奈美子の仏前にもまだ報告できてない段階ですから、もう少し見守ってからある程度のことが分かってから報告したいなという心境です。 たくさんの方が応援のメッセージのいただき、その返信などもあり、この3日間で10時間弱しか寝られていないですけれど、皆さんから「健康に気をつけて」との言葉がいっぱいありますので、本当にありがとうございます。 Q:容疑者逮捕でお気持ちは とりあえずほっとした、というのが正直なところ。焦って、動機だとか、解明して欲しいと思ってしまうが、警察の間違いない捜査を待ちたいと思います。 Q:この期間は、どんな26年間だったか 自分の関係者だとは絶対に思ってなかったのでそれが意外です。奈美子に対する思いが「謝らないと」という思いがあった。私の同級生だと知った時はやっぱり悪かったなということを思いますけれど。姪っ子が、「悟おじさんの関係者だといっても絶対に容疑者が悪いんだから気にすることない」と激励されていますので、そう思うようにしたいと思います。 Q:悟さん自身も大きくかかわった「殺人罪などの時効撤廃」について あの時は15年という時効がありましたので、私としては15年はありえない、もう少し捜査して欲しいという思いはありました。 ただ、私だけでなく、「宙の会」は未解決事件の遺族がいっぱい集まり、そういう面ではすごく前向きに時効撤廃の活動をやろうということで本当にみんなで頑張りました。2010年に、時効撤廃になったときは国会の傍聴席にいました。そこから見る景色は本当に「やったぞ」という景色で、今でも感動したのを思い出します。 Q:事件現場のアパートを「借り続けた」思いは 自分が奈美子にしてあげられるのは、何だろうと考える日々だった。遺族としてはせっかく血痕があるので、せめて時効まではと思いました。ただ11年目で時効が撤廃されたので、どうしようかなと思ったんですが、その頃からDNA捜査の課題が湧き上がってましたので、メディアの方に訴えるにも、時効がなくなったとはいえ、もう少し(アパートを)持っていたほうが良いかなと思っていた。 金曜日(10月31日)に捕まりましたので2200万円払っていてよかったなという思いで今はいます。