N党・立花孝志容疑者 名誉毀損なのに逮捕された3つの理由 亀井正貴弁護士「社会的な影響が…」

元大阪地検の亀井正貴弁護士が9日、フジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜後8・54)にリモートで生出演し、1月に死去した元兵庫県議の男性を中傷したとして、政治団体・NHKから国民を守る党の党首・立花孝志容疑者(58)が9日、兵庫県警に逮捕された事件について解説した。 立花容疑者は兵庫県議だった竹内さんに対し、生前、死亡後も街頭演説などで名誉を傷つけた疑いが持たれている。竹内さんは中傷を受けうつ状態になり、今年1月に死亡した。竹内さんは同県の斎藤元彦知事のパワハラ問題などを調査していた百条委員会で、委員長を務めていた。 名誉毀損で身柄を拘束されるという珍しい事案。その理由について、亀井氏は「3点あると思います」と前置きして説明した。 「一つは犯状の悪質性ですね。死人が出ていますから、因果関係はともかくとして、社会的な影響が大きい」。また23年にはNHKへの威力業務妨害などの罪で執行猶予付きの有罪判決が確定していることも理由だという。「彼自身が前科があって、執行猶予中なんですね。同種の犯罪なので、常習が疑われる。もし起訴されて有罪になったら、それなりの刑が来ますから、その意味でも重要な事案だということ」と説明した。 さらに懸念されるのが、SNSでの情報発信により、新たな事件に発展する可能性だという。「捜査過程の中で捜査情報をバンバンSNSに出して、発信していくし、SNSを出すことによって、それを追っかけている人が、場合によっては遺族に対して何らかの働きかけをするかもしれない」と指摘。「今回の真実性に関する重要な証人に対しても、圧力をかけるかもしれないという、証拠隠滅の可能性もありうる。その上で無罪主張をしているんですよ」と解説した。 警察が逮捕に踏み切った理由として亀井氏は、「他にも刑事告訴をされていますから、警察はここ、まとめて勝負をかけようということで、このタイミングで身柄を取ったと思います」と推測した。

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