なたで切り付け殺人未遂疑いの男逮捕/平川

青森県平川市のスーパーで買い物客になたで襲いかかり殺そうとしたとして、県警捜査1課と黒石署は10日、殺人未遂の疑いで大鰐町長峰前田、無職の容疑者の男(72)を逮捕した。裁判員裁判対象事件として、認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は同日午前11時25分ごろ、同市のスーパー敷地内で、客として訪れていた弘前市の男性会社員(63)の頭などをなたで複数回切り付けて殺害しようとした疑い。男性の後頭部には約10センチの切り傷1カ所、左肘には約3センチの切り傷が2カ所確認された。全治1週間程度とみられる。 同課や捜査関係者によると、凶器のなたは刃渡り23センチ。容疑者が車から持ち出した。スーパーのセルフレジの操作に難儀し「分からない」などと大声を出す原子容疑者に対し、男性が注意。容疑者が立腹したとされる。2人に面識はなかった。 目撃した別の客が「男がなたを振り回し、けがをした人がいる」と110番通報。男性は意識がある状態で病院に搬送された。容疑者は車で逃走。約10分後に10キロほど離れた大鰐町内で、走行中の容疑者の車を警察官が発見した。当時、容疑者は酒気を帯びていたという。 買い物に来ていた平川市の70代女性は「店に来たらパトカーが何台もいて、何があったのかと思った。暴れた人がいたらしいが、酔っていたのか…」と眉をひそめた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする