「ゴゴスマ」菊地幸夫弁護士、名古屋主婦殺害容疑者の黙秘に「もしかしたらもっと(罪が)軽くなるかも知れないという考えかも」

11日放送のTBS系情報番組「ゴゴスマ」(月~金曜・午後1時55分)では、1999年11月、名古屋市西区で主婦の高羽奈美子さん(当時32)が殺害された事件で10月31日、愛知県警が殺人容疑で奈美子さんの夫・悟さんの高校の同級生だった安福久美子容疑者(69)を逮捕したことを報じた。 この日の番組では、安福容疑者が黙秘する意思を示し、取り調べを拒否していることを報道。コメンテーターで出演の菊地幸夫弁護士は「おそらく出頭してくるまでの間っていうのは、いろいろ逡巡(しゅんじゅん)があって、右へ考えが行っちゃう、左へ考えが行っちゃうってところで出頭に至ったと思うんですけど、出頭して、逮捕されて、警察の取り調べを受けている最中もやはりそういう『どうしたらいいんだろう』とか」と推測。 「何らかのきっかけで当初、(犯行を)認めていたのが否認になる。そのきっかけがなんなのか? 弁護士がおそらく面会してるはずですから。弁護士から例えば『黙秘権がある。言いたくないことは言わなくていい。ずっと黙っててもいいんだ、あなたは』ってことを教えられると『そういう手もあるのか。じゃあ、そうしようか』ってことを考え始めるということもあり得る」と説明した上で、「弁護士の中には、むしろ供述をしない、あるいは取り調べに応じない、これを基本として被疑者に勧めるっていう方針の方もいらっしゃる。具体的に今回、弁護士さんがどういう指導をしているかは分からないんですけど、弁護士のアドバイスでそういうことを知って、やり始めたっていうことはある」と続けた。 さらに「今、かなり報道が過熱してますよね。それを例えば面会に来た弁護士の口から、あるいは留置されている同じ境遇の同房者、後から入ってきた人に『あんた、随分、報道されてるよ』って言われて『えっ? 私の言ったことがそんなに出てるの? じゃあ、もうしゃべらないわ』ということもあると思います」と続け「ここで供述を拒否して、取り調べも拒否してるってことになると裁判になったら、もしかすると同じ姿勢で行くのかも知れません。裁判でも黙秘する、あるいは無罪を主張するという方向に行くのかも知れません」と推測。 「この被疑者は心理的にはだいぶ不安定な状態にある。黙秘権を行使しちゃえば少しでも罪が軽くなるのかなとか、もしかしたら自首狙いかもしれないですね。DNAの鑑定前に出頭してしまえば自首になるのではとか、いろいろ調べていたのかも。揺れ動く心の中で少しでも(罪が)軽くなるなら、ちょっとでも自分が有利になるのならやってみたいという思いがあって、DNAが一致して自分がやったという供述も取られてるんですけど、黙秘してしまえば、もしかしたらもっと軽くなるかも、という考えかもしれない」と分析していた。

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