18年前の日本人女性殺害 遺族、タイ政府に早期解決など求める

18年前、タイで日本人の女性が殺害された事件で、遺族が現地を訪れ、タイ政府などに事件の早期解決などを求めました。一方、捜査機関は新たに被害者とみられる目撃情報を明らかにしました。 この事件は18年前の2007年、川下智子さんがタイ北部のスコタイを観光中に首を刺されるなどして何者かに殺害されたものです。事件は今も未解決のままで、智子さんの父親・康明さんが13日、事件現場を訪れました。 智子さんの父親 川下康明さん 「『また来たよ、来られたよ』という気持ち」 タイの殺人事件の時効は20年で、2年後に時効が迫る中、康明さんは政府などに対し事件の早期解決と時効の撤廃を訴えました。 日本では2010年に殺人罪などの時効が撤廃されたことで、先月、26年前の別の事件の容疑者が逮捕されたばかりです。 川下康明さん 「我々もがんばれば何とかなるかもしれないという気持ちを新たにした」 一方、事件を担当するタイの捜査機関は新たに目撃情報について明らかにし、現地で状況を確認しました。 捜査責任者 「これは男性の(自転車の位置)。赤いのが智子さんの自転車(を再現)。智子さんのほかに男性2人と女性1人がいるのが目撃された」 事件当日の朝に智子さんとみられる女性が、日本人とみられる3人と自転車に乗っていたところを目撃されていて、当局が情報提供を呼びかけています。 タイ法務省特別捜査局 スワピッチさん 「この目撃情報は事件を解決するためにさらなる捜査が必要だと判断した。現場にいた日本人から話を聞くことは重要だ」 捜査員たちは智子さんを慰霊する石碑の前で、事件解決に向けて思いを新たにしていました。

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