齋藤飛鳥・宮世琉弥「クスノキの番人」に声優参加、大沢たかおは重要人物に

高橋文哉、天海祐希が声の出演をしたアニメーション映画「クスノキの番人」の予告編がYouTubeで公開。あわせて齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおが声優キャストとして参加していることがわかった。 東野圭吾の同名小説をもとにした本作。理不尽な解雇で職を失い、追い詰められた末の過ちで逮捕された青年・直井玲斗(なおいれいと)は、亡き母の腹違いの姉だという柳澤千舟(やなぎさわちふね)から“その木に祈れば願いが叶う”というクスノキの番人になることを命じられる。戸惑いながらも番人となった玲斗は、さまざまな事情で境内を訪れる人々と出会うのだった。高橋が玲斗、天海が千舟を演じている。 家族に内緒でクスノキへ祈念に通う父親・寿明を疑い、彼の秘密を探るため玲斗に調査協力をお願いする大学生・佐治優美(さじゆうみ)役で齋藤出演。老舗和菓子メーカーの跡取り息子で、しぶしぶ神社に通うことになった大場壮貴(おおばそうき)に宮世が声を当てた。齋藤は「声だけで想いを届けるという表現に向き合う日々は、とても新鮮で、今の自分にとってかけがえのない時間となりました」と振り返り、宮世は「壮貴は、期待や責任に押しつぶされそうになりながらも、自分の進む道を探して懸命にもがく青年です。彼の繊細な心の動きに触れるたび、自然と自分の中にも似た思いが湧き上がってきて、役との距離が少しずつ近づいていくのを感じました」と演じた役柄に触れる。 そして大沢は、クスノキへ祈念に来る常連で、祈念以外にも家族に秘密にしている行動がある重要人物・佐治寿明(さじとしあき)役を担った。アニメーション作品への参加が2012年の「おおかみこどもの雨と雪」以来となる大沢は「誰かに想いを託すこと、これまでに受け取ってきたものを静かに振り返ること──そうしたテーマが、そっと心に響いていく。どの世代の方にもすっと寄り添ってくれるような懐の深さも、この作品の大きな魅力だと思います」とつづった。 予告には、玲斗が寿明や優美らに翻弄されながらも、クスノキに隠された謎に迫っていく様子を収録。千舟の「祈念とは、人の願いを叶えることではありません」というセリフも確認できる。なお音楽を手がけたのは菅野祐悟。映画公開と同日の2026年1月30日に、オリジナルサウンドトラックが発売される。 「クスノキの番人」の監督は、「HELLO WORLD」の伊藤智彦が担当。11月21日より特製しおり型ムビチケカードが販売される。 ■ 齋藤飛鳥 コメント 声優としての出演は初めてでしたが、声だけで想いを届けるという表現に向き合う日々は、とても新鮮で、今の自分にとってかけがえのない時間となりました。アフレコでは、伊藤監督からさまざまなディレクションをいただきながら、少しずつ役との距離を縮めていけたように思います。 私が演じる佐治優美は、明るくまっすぐで、人との距離を自然に縮められるような、柔らかさのある女の子です。最初はその元気な一面が印象に残りましたが、演じていくうちに、その胸の奥にある、大切な人を思いやるやさしさに触れていきました。彼女が家族とどう向き合っていくのか。その関係性の変化にもぜひ注目していただけたら嬉しいです。 物語の中で描かれる「祈る」という行為には、深い意味が込められていると思います。誰かのために祈り、その想いが確かに届くということに、シンプルでありながら、とても力強いメッセージを感じました。この作品に込められた“祈り”が、観てくださる方の心にも届くことを願っています。 ■ 宮世琉弥 コメント 原作小説を読み終えたとき、「本当にこの世界にクスノキがあったらいいのに」と心から思いました。声だけで感情を届けるお芝居の難しさもありましたが、大場壮貴という役と真っ直ぐに向き合うことで、多くの気づきや学びを得ることができたと思います。 壮貴は、期待や責任に押しつぶされそうになりながらも、自分の進む道を探して懸命にもがく青年です。彼の繊細な心の動きに触れるたび、自然と自分の中にも似た思いが湧き上がってきて、役との距離が少しずつ近づいていくのを感じました。 作品のイメージから「難しそう」と感じる方もいるかもしれませんが、小さなお子さんでも楽しんでいただける作品になっていると思います。誰かの記憶や気持ちが、今を生きる人へとそっと手渡されていく──そのあたたかさを、スクリーンを通して感じていただけたら嬉しいです。 ■ 大沢たかお コメント 「クスノキの番人」は何気ない日常に宿る感情や、人と人との関係性が丁寧に紡がれていく作品です。そんな物語の一端を、役者として担えることを心から光栄に思います。 佐治寿明は、一見するとごく普通の父親に見えるかもしれません。けれどその"普通"の中には、家族への深い想いや、言葉にしきれない葛藤が息づいていて、人間らしさがにじんでいる。きっと多くの方が、ご自身や大切な誰かを重ねて感じていただける人物だと思います。 原作には大人の視点が丁寧に描かれており、そのまなざしがアニメにもきちんと反映されています。誰かに想いを託すこと、これまでに受け取ってきたものを静かに振り返ること──そうしたテーマが、そっと心に響いていく。どの世代の方にもすっと寄り添ってくれるような懐の深さも、この作品の大きな魅力だと思います。 ©東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会

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