福岡県警が保育園児への傷害容疑などで保育士として勤めていた元職員の女を逮捕した私立保育園(同県田川市)に関し、運営する社会福祉法人「松原福祉会」は20日、同園で6月からの約2カ月間に、保育士らによる園児への虐待など不適切行為が100件超あったと明らかにした。園内19カ所に設置した防犯カメラ映像を確認して分かったという。 県は虐待を把握し、児童福祉法に基づく改善勧告を出していた。法人は20日、県などに改善報告書を提出。報告書によると、園児への暴行や暴言があった。具体的には、給食を配膳用トングで園児の口に直接運んだり、食べ物をほおばったままの園児の口に箸を突っ込んで飲み込ませようとしたりする行為が確認された。