神戸市西区で6歳の男の子を暴行して死亡させ、遺体を遺棄した罪に問われている母親らの裁判で、三女が兄の穂坂大地被告(34)について、「大地の命令なしで暴力を振るったことはない」と話しました。 穂坂沙喜被告(37)と妹の朝美被告(32)、朝華被告(32)は2023年、神戸市西区で、沙喜被告の息子だった修くん(当時6)を鉄パイプで殴るなどして死亡させ、 遺体を遺棄した罪に問われています。 事件をめぐっては、二男の大地被告も起訴されていて、弁護側は、大地被告が同居する家族を暴力で支配していたことが、事件の背景にあるとしています。 20日は、初公判で唯一、起訴内容を一部否認した三女の朝華被告への被告人質問が行われ、朝華被告は「大地が来るまでは幸せだったが、 来てからは幸せではなかった」と話しました。 また、暴行した理由については、「大地の言うことは断れなかった。大地の命令なしでちびちゃん(修くん)に暴力を振るったことはない」などと主張し、逮捕時の心情を問われると、「助かったと思った」とも答えました。 今後、母親の沙喜被告や、二女の朝美被告への被告人質問が行われ、判決は来年1月14日に言い渡される予定です。