会津若松・パチンコ店多額窃盗、資金洗浄疑いで4人逮捕 「取得原因仮装」適用

福島県会津若松市のパチンコ店で8月、強盗を装った男らに多額の現金が盗まれた事件で、会津若松署は20日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで指示役の東京都豊島区、会社役員の男(25)=窃盗と建造物侵入の罪で起訴=を再逮捕し、同日までに同容疑で男3人を逮捕した。県警は、4人が盗んだ現金を正当な事業収入に見せかけるマネーロンダリング(資金洗浄)を行ったとみて調べている。 25歳男のほかに逮捕されたのは相模原市、会社員の男(32)、埼玉県蓮田市、会社員の男(29)、さいたま市、会社員の男(29)の3容疑者。県警は、4人の行為が犯罪収益等隠匿の成立要件となる「取得原因仮装」に当たるとみて逮捕した。取得原因仮装を適用した逮捕は、県警で初。事件の逮捕者は計13人となった。 4人の逮捕容疑は、会津若松市のパチンコ店「ビックつばめ会津若松店」で8月12日に盗んだ約2668万円に関して、同14~18日、25歳男がほかの3人に一部を手渡し、3人はそれぞれの口座から、25歳男が経営する会社名義の口座に約1400万円を入金して、正当な事業収入であるように装った疑い。県警は4人の認否を明らかにしていない。 県警によると、25歳男らは架空の請求書を作成した。25歳男が知人の3容疑者に資金洗浄に加わるように依頼。3容疑者は報酬目的で依頼に応じ、現金が不正に入手されたものと知りながら受け取った。資金洗浄した約1400万円を除く残りの一部は、すでに逮捕された男らに、報酬として渡ったという。県警は事件の関与者をほぼ摘発したとみているが、現金の流れなどを詳しく調べている。

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