東京赤坂の女性刺傷、知人で40代の自衛官の男を逮捕 容疑で警視庁

東京・赤坂のライブハウス兼飲食店のイベントに出演前の40代女性が刺された事件に関与した疑いが強まったとして、警視庁は22日、東京都練馬区に住む40代の男を殺人未遂容疑で逮捕した。男は女性の知人で、陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)に所属する自衛官という。捜査関係者への取材で分かった。 事件直後、現場から男とみられる人物が逃走しており、警視庁が行方を追っていた。当初、刺した人物は女性と面識がないとの情報もあったが、逮捕された男と女性は顔見知りという。 事件は16日午前10時25分ごろ、東京都港区赤坂3丁目のビル地下1階にある店の前で発生。約5分後に「男に人が刺された」と店から110番通報があった。女性が1人で開店を待っていたところ、何者かに刃物のようなもので左脇腹や左手を刺された。重傷だが命に別条はないという。 警視庁が付近の防犯カメラを調べたところ、男とみられる人物が事件約2時間半前から、自転車や徒歩でうろついている様子が映っていた。 事件発生約50分前には、1階に貼られたイベントを告知するポスターに、スプレーでバツ印をつけるような姿も確認された。 女性がビルに入った直後に、この人物がビルに入るところも映っていた。数十秒後に出てきたあと、走ってビルから離れていたという。靴はポリ袋のようなもので覆われていたという。足跡を残さないため事前に準備した可能性もあると、警視庁はみていた。 黒色の帽子をかぶり、黒色の作業着を着て、自転車で青山方面に逃げていた。 警視庁は、殺人事件などを担当する捜査1課を捜査に投入した。周辺で聞き込みをしたり、逃走方向に沿って防犯カメラの映像を「リレー捜査」とよばれる手法で回収・分析したりした結果、事件に関わったとみられる男が浮上。21日夕から任意で事情を聴いていた。(長妻昭明、藤田大道、吉村駿)

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