東京都文京区の個室マッサージ店でタイ国籍の12歳の少女が違法に働かされていた事件で、禁止地域内で性的サービスをさせる店を営業したとして、警視庁保安課は25日、風営法違反(禁止地域営業)容疑で、同店経営者の細野正之容疑者(51)を再逮捕した。 「違反すると分かっていた」と容疑を認めている。 再逮捕容疑は4日、営業禁止地域の文京区湯島で、不特定の男性客に性的サービスをさせる店を営業した疑い。 同課によると、少女は6月下旬に母親に連れられて来日後、店に寝泊まりするなどしながら性的サービスをさせられていた。 同課は今月4日、労働基準法違反(最低年齢)容疑で細野容疑者を逮捕した。台湾で身柄を拘束されている母親(29)についても、児童福祉法違反容疑で逮捕状を取得しており、複数の関係先を捜索するなどし、背後にブローカーなどがいないか捜査している。 一方、タイ警察は24日、人身取引容疑などで母親の逮捕状を取ったと発表。警察幹部は「1~2カ月で日本に移送されるだろう」との見通しを明らかにしている。