高層住宅火災の死者55人に ほぼ鎮火、救助急ぐ 香港

【香港時事】香港北部・新界地区の大埔にある大規模修繕工事中の高層住宅で26日に起きた火災で、消防当局は27日、少なくとも55人の死者が出たと明らかにした。 このほか279人と連絡が取れておらず、犠牲者はさらに増える恐れがある。 火災現場には30階を超える高層住宅が8棟あり、7棟が火災に見舞われた。消防当局は27日も消火活動を継続。建物内に取り残された住民の救助を急いだ。同当局によれば4棟が鎮火し、3棟が鎮火に近い状態だという。 警察当局はこの火災に関連し、過失致死の疑いで52~68歳の男3人を逮捕した。3人は建物の修繕を請け負っていた施工会社の役員らで、竹製の足場に掛けられた防護ネットなどが防災上の基準を満たしていなかった疑いが持たれている。建物の窓に燃えやすい発泡スチロールを設置していたことも判明した。 香港メディアによると、高層住宅は1983年に供用が開始され、現在は約2000戸に4000人以上が居住。昨年7月から外壁の補修工事が行われていた。8棟全てに竹製の足場が組まれ、ネットが張られていた。

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