2022年に大分県別府市で発生した男子大学生死亡ひき逃げ事件で、重要指名手配中の八田與一容疑者（29）に関する情報提供が、11月末までに累計で1万1780件に上っていることが分かりました。ただ、指名手配被疑者捜査強化月間の11月の提供数は278件で、去年より約4割減少しています。 1万1780件のうち「八田に似ている男を見た」など、八田與一容疑者に似た者の目撃情報は、1万1122件にのぼっています。 ＜地域別＞ 関東:4172件 九州:1464件 近畿:1455件 大分県内:665件 そのほかの地域:2309件 また、インターネット上の動画や画像などに関する情報は1057件です。 ＜情報提供数＞2025年6〜11月 （）は去年 ※6月は殺人と殺人未遂容疑で新たに逮捕状 6月:706件 （446） 7月:515件 （665） 8月:238件 （382） 9月:233件 （460） 10月:210件 （503） 11月:278件 （467） 月平均 363件 （487） 事件発生から3年半が経ち、当初と比較すると寄せられる情報が減少傾向にあることから、警察はチラシの配布などで、引き続き八田容疑者の摘発に向けて総力を挙げています。 ■県警捜査1課「早期検挙のため、情報提供を」 八田容疑者は2022年6月、別府市の県道で停車中のバイクに軽乗用車で追突し、大学生2人を死傷させ現場から逃走した疑いが持たれています。 八田容疑者は事故後、現場から裸足で走って逃走し、約2キロ離れたヨットハーバーで足取りが途絶えました。事件直前には、八田容疑者と亡くなった大学生との間でトラブルがあったこともわかっています。 有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われ、遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円に上ります。 県警捜査1課の松尾茂郎次席は「1日でも早い検挙のため、引き続き情報提供をお願いします」と協力を呼びかけています。