覚醒剤使用後にレンタカーを運転し、追突事故を起こして逃走したとして、警視庁交通捜査課は自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの疑いで、住所不定の無職、鈴木英正被告(62)=覚醒剤取締法違反罪で起訴=を再逮捕した。「事故の原因は居眠りで、事故前に覚醒剤を使用したかは疑問だ」などと容疑を一部否認している。 逮捕容疑は10月12日午前9時半ごろ、東京都台東区元浅草の都道で、覚醒剤の影響で正常な運転が困難な状態で乗用車を運転。前方を走行していた配達用ミニカーに追突し、60代男性に背部打撲などの全治2週間のけがを負わせたとしている。 同課によると、鈴木容疑者は男性に「大丈夫ですか」などと声をかけた後、逃走。事故前には赤信号を無視したり青信号で停止したりし、逃走の際には一方通行の道路を逆走していた。約8キロ離れたコンビニエンスストアの駐車場でレンタカーを乗り捨てて逃走したが、1週間後、捜査員が千葉県内の駐車場にいた容疑者を発見。覚醒剤を所持していたことから、覚醒剤取締法違反容疑で現行犯逮捕していた。 鈴木容疑者は同法違反容疑でこれまでにも複数回、逮捕されており「(当時いた)自立支援施設を出ていこうと思った」と話しているという。