秘匿性の高い通信アプリを通じて薬物を密売したとして、京都府警捜査5課と宇治署は9日までに、覚醒剤取締法違反(営利目的譲渡)などの疑いで、大阪市の自称建設作業員の男(24)=同法違反の罪などで公判中=を逮捕、送検して捜査を終結したと発表した。 府警によると、池上被告は昨年8月5日、宇治市の路上で同市の男性(39)に覚醒剤2グラムを7万円で譲り渡した疑い。また今年6月1日、大阪市北区の路上で同区の男性(52)に覚醒剤様の結晶0・5グラムを2万8千円で譲り渡した疑いなどが持たれている。容疑を否認しているという。 府警の説明では、被告はX(旧ツイッター)で「織田信長」というアカウント名で秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で客とやりとりをして、2023年夏ごろから薬物の密売を繰り返していた。被告のスマートフォンから約100人の密売客のリストが見つかり、府警はこれまでに同法違反容疑などで男女計9人を検挙したという。