メッシ訪問も…椅子が飛び交い、暴徒が乱入 インドで大騒動「顔さえ見られなった」

サッカーのアルゼンチン代表で米MLSのインテル・マイアミに所属するリオネル・メッシは現地13日、インドツアーの一環としてコルカタのソルトレイク・スタジアムで行われたイベントに出席した。世界的スーパースターを一目見ようと熱狂的な数千人のファンが集結したが、役人や著名人に囲われ、メッシの姿はほぼ見えず。一部の群衆が座席を引き裂き、ピッチに投げ込むという暴動に発展した。 英公共放送「BBC」は「怒ったファンがインドでのメッシのイベントで椅子やボトルを投げる」との見出しで記事を掲載した。記事によると、数千人のファンが最大で1万2000ルピー(約2万円)を支払って集結。しかし、メッシがピッチを一周するために現れた際、大勢の役人や著名人に囲われ、ほとんど姿が見えなかったという。メッシは約20分で警備員とともに退場。一部のファンが暴徒化した。 怒りを感じた一部の観客がピッチに乱入。バナーやテントを破壊したほか、プラスチック製の椅子や水筒を投げつけた。AFP通信によると、メッシはスタジアムで短いエキシビションゲームを行うと予想されていた。 西ベンガル州のママタ・バネルジー州首相は、この事態に「深く動揺し、衝撃を受けている」と述べた。バネルジー州首相はXで、「(調査)委員会が事件の詳細な調査を行い、責任を特定し、将来そのような事態を防ぐための措置を勧告する」とつづった。メッシの広報担当者は、事前に合意されていた出演時間の約束を果たしたと述べたという。 記事はインド地元メディアが伝えたファンの声を紹介。「リーダーや俳優だけがメッシを取り囲んでいた。なぜ私たちを呼んだのか? 私たちは1万2000ルピーのチケットを持っているのに、彼の顔さえ見ることができなかった」「チケット1枚に5000ルピーを払い、息子とともにメッシを見るために来た。政治家を見るためではない」。月収相当の支出が必要だったと訴えるファンもいたという。 警察当局の報道官は記者団に対し、イベントの「主たる主催者」が逮捕されたと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。当局はチケットの払い戻しを主催者がどう対応するか、調査するとしている。全インドサッカー連盟(AIFF)は、このイベントは「私的なイベント」であり、関与していないと述べた。メッシは「GOAT(史上最高)ツアー」のためにインドを訪れている。

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