他人のインスタグラムのアカウントにログインし、本人になりすまして電子マネーをだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は4日、不正アクセス禁止法違反と詐欺の疑いで、兵庫県姫路市の高校2年の少年(16)を書類送検した。容疑を認めている。 書類送検容疑は3月、大分県の男子大学生のアカウントに不正にログインし、大学生になりすまして「誰か電子マネー貸してください」「2倍にして返します」などと投稿して、大学生の友人ら5人にスマートフォン決済サービス「PayPay(ペイペイ)」で計約2万2千円を送金させてだまし取ったとしている。 同課によると、少年は「アカウントの乗っ取り方」を紹介する交流サイト(SNS)の投稿を参考にし、氏名と生年月日を組み合わせているアカウント名を探してパスワードを推測していた。少年のスマホには約40のアカウントのパスワードが保存されており、乗っ取りを繰り返してこれまでに計約25万円を得ていたとみられる。だまし取った電子マネーはオンラインカジノなどに使っていたという。 少年は同様の手口で、別の女性のアカウントに不正ログインして電子マネーを詐取したとして、6月に逮捕されていた。