盗撮した性交動画を他人に提供したとして再逮捕された職業不詳小野洋平容疑者（39）は、妻晴香容疑者（28）や内縁の妻凜容疑者（23）と同居しながら、SNSで知り合った10代女性に「お前は犬」と首輪を付けて監禁するなどしていたとみられる。 ある捜査関係者は、その異様な「一夫多妻生活」の背後に「恐怖による洗脳があった」とみている。 捜査関係者によると、小野容疑者はX（旧ツイッター）で知り合った女性を監禁したとして11月に逮捕された。 女性は、関係が深まると同容疑者から暴力を振るわれるようになり、「実家は分かっている」「逃げたら風俗の仕事をバラす」などと脅され、「言うことを聞くしかない」と追い込まれていた。スマートフォンを取り上げられ、東京都豊島区や新宿区のマンション一室で同居させられると「お前は人間以下の動物だ。犬だ」と首輪を付けられ、日常的に性行為を強要された。 同容疑者が自らを「頂きおじさん」と称し、晴香容疑者を「ペンギン」、凜容疑者は「ウサギ」と呼んで、美人局（つつもたせ）のような行為などを繰り返しているのも目撃。「妻を4人集めて、子どもをつくる」「女の子は学校に行かせず、家でメイド服を着させる。自分以外の男とは性行為をさせない」などといった「計画」もたびたび聞かされたという。 女性は、監視が緩んだ11月下旬、隙を見て逃げ出し、交番に助けを求め事件が発覚した。 これまでに別の女性2人にも共同生活を強いたとみられるが、女性らは自力で脱出したという。捜査関係者は、晴香容疑者らについて「まだ洗脳が解けていないようだ」と話した。