【ソウル聯合ニュース】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から違法な政治資金1億ウォン(約1050万円)を受け取ったとして政治資金法違反の罪などに問われた韓国最大野党「国民の力」の重鎮国会議員、権性東(クォン・ソンドン)被告の論告求刑公判が17日、ソウル中央地裁であり、特別検察官側は懲役4年、追徴金1億ウォンを求刑した。 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官側は「被告人は重鎮国会議員として誰よりも憲法価値の守護、国民の権益保護に努める責務があるにもかかわらず、特定宗教団体と結託して違法に政治資金1億ウォンを受け取り、憲法価値を損ない、国民の信頼を裏切った」と指摘した。 また「政治資金の受領にとどまらず宗教団体が政界に影響力を行使するためのルートを提供し、利害関係が反映されるようにした」として「国会議員の地位を私的、宗教的利害関係に従属させた」と主張した。 そのうえで、「捜査過程で証拠隠滅を試み、全く反省しない態度を示しており、重刑は避けられない」と強調した。 権被告は2022年1月に教団の元幹部(逮捕・起訴済み)から、大統領選に立候補した尹氏に組織票を入れる見返りとして教団の支援などを要請され、違法な政治資金を受け取ったとして今年9月16日に逮捕され、10月2日に起訴された。