大阪府警捜査4課の捜査員2人が、家宅捜索中に捜査対象だった男性に暴行したとして逮捕・起訴された事件で、4課の別の捜査員4人も暴行に関与したとして在宅起訴されていたことがわかりました。 この事件で起訴された警察官は計6人となり、大阪府警は捜査態勢に問題があったとして、再発防止策を検討しています。 この事件は今年7月、職業安定法違反事件の捜査で、大阪府警捜査4課が風俗のスカウトグループの拠点とみられる大阪市内のオフィスを家宅捜索した際、立ち会っていた捜査対象の20代の男性が腹や顔を殴られたもので、すでに警部補の時長力被告(51)と巡査部長の阪口裕介被告(33)の2人が、特別公務員暴行陵虐の罪で逮捕・起訴され、それぞれ起訴内容を認めています。また2人は同じ捜索現場でそれぞれ別の男性に暴行したとする罪でも追起訴されています。 公判では検察側が「2人は差し押さえた(男性の)携帯電話のパスコードを教えるよう求めたが、拒否され、捜査に非協力な態度を見て、暴行を加えた」と指摘しています。 捜査関係者によりますと、捜索現場には20人以上の捜査員がいて、問題発覚後に他の捜査員の関与も調べたところ、新たに別の4課捜査員4人も暴行に関わった疑いがあるとして、4人を書類送検し、その後、大阪地検が在宅起訴したということです。 大阪府警は4人の氏名を公表していませんが、引き続き他の捜査員の関与を調べているほか、捜査態勢に問題があったとして、関係者の処分や再発防止策のとりまとめを検討しています。