警視庁暴力団対策課の警部補の男が、日本最大の風俗スカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏えいしたとして逮捕された事件で、警視庁がこの警部補を懲戒免職処分とする方針を固めたことがわかりました。 警視庁が懲戒免職処分する方針を固めたのは、暴力団対策課の神保大輔警部補(43)です。 神保警部補は今年4月から7月にかけ、暴力団対策課が捜査している巨大スカウトグループ「ナチュラル」が独自に開発した特殊なアプリを通じ、関係先に設置した捜査用のカメラの画像数枚を漏えいしたなどの疑いが持たれています。 警視庁は、当時の直属の上司だった係長を懲戒処分の戒告とし、課長などおよそ10人を監督責任があったとして訓戒や注意などとする方針です。 警視庁によりますと、神保警部補は、おととしから今年3月までの間、「ナチュラル」が関与する事件の捜査に関わり、組織犯罪の捜査を14年間担当していたということです。 また、捜査関係者によりますと、今年8月に神保警部補の自宅を捜索した際に現金900万円が押収されていて、捜査情報の見返りとして受け取った可能性もあるとみて調べています。