大阪地検特捜部に逮捕され、その後、無罪となった不動産会社の元社長が、捜査を指揮した検察官が強引な取り調べを指示したなどとして裁判所に対し、刑事裁判を開くよう求めました。 プレサンスコーポレーションの元社長、山岸忍さんは、学校法人を巡る業務上横領事件に関与したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、その後の裁判で無罪が確定しています。 裁判の中では当時、特捜部に所属していた田渕大輔検事が、山岸さんの元部下への取り調べで、机をたたいた上、「検察なめんなよ」などと迫っていたことが判明。 山岸さんは、捜査を指揮した当時の主任検事が違法な取り調べを指示したなどとして刑事告発し、大阪高検はおととい(24日)、不起訴としました。 この判断を不服として、山岸さんの代理人弁護士らは大阪地裁に直接、刑事裁判を開くよう求める請求を行いました。 山岸さんの代理人・中村 和洋 弁護士 「この不起訴の処分についても、理由も説明をまったく受けておりません。非常に不当な身内びいきの捜査だったと考えております」 特捜部の捜査を巡っては、取り調べを担当した田渕検事についても同じ請求が出され、裁判所が刑事裁判を開く決定を出しています。