イスラエル、殺人容疑のパレスチナ人が住むヨルダン川西岸の村を封鎖

【AFP=時事】イスラエル軍は27日、占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸にあるパレスチナ人が住む村を封鎖した。前日には、この村の住民がイスラエルで2人を殺害していた。 イスラエル・カッツ国防相は事務所が出した声明で「イスラエル国防軍(IDF)は、カバティヤ村のテロ拠点に対して強力に作戦を展開しており、村全体を封鎖し完全に包囲している」とし、「パレスチナのテロに対して妥協のない攻撃的政策を追求し続ける」と述べた。 26日、パレスチナ人の男(34)がイスラエル北部で2人を殺害した。警察によると男はイスラエルで違法に働いており、雇用主の車を使って68歳の男性をひき、その後18歳の女性を刺殺した。 この数時間後にIDFと治安機関シンベトは、ヨルダン川西岸北部ジェニンの南に位置するカバティヤ村での活動を開始し、容疑者の家宅捜索と尋問を行ったという。 住民の一人はAFPに対し、「イスラエル占領による集団的な罰を受けている」と話し、道路をふさぐがれきの山を指さして「私の家への道が封鎖され、私はもう自由に移動することができない」と続けた。 別の住民は、軍が午前6時に自宅へ来て逮捕され、「明確な理由もなく」数時間拘束されたと語った。「罪状を尋ねても、何の返答もなかった」という。 パレスチナ通信社「WAFA」は、イスラエル軍が入り口を封鎖して尋問や家宅捜査を行い、さらに学校を占拠して「勾留・尋問センター」として使用したと報じている。【翻訳編集】 AFPBB News

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