死刑求刑に笑み…大学の模擬裁判で全斗煥に無期懲役を宣告した尹前大統領(2)

◆尹大統領側、モンテスキュー、ガリレオ・ガリレイに言及 この日午前9時30分ごろ、尹前大統領はネクタイを着用せず白いシャツに紺色のスーツ姿で法廷に入った。尹前大統領側は意図的に裁判を遅延さていないと抗弁しながら書証調査を始めた。しかし弁護団は交代しながらPPTを進めながら弁論を継続した。 イ・ギョンウォン弁護士は「被告人と弁護人は裁判の終結を遅延して得るものはない」とし「むしろ特検が被告人と直接関連もない証人を選定するなど裁判の手続きを遅延させた」と主張した。続いて「特定政治勢力による特検の求刑量使嗾もあった」とし「特検法の違憲性、政治勢力による違憲的運営を如実に表した」と述べた。 ペ・ボユン弁護士はモンテスキューの三権分立概念と米国の大統領制、トランプ米大統領に関する連邦最高裁判決にまで言及し、大統領在任中の戒厳宣言は司法審査の対象でないと主張した。「仮に尹前大統領の権限について判断しようとするのなら、李在明(イ・ジェミョン)代表(大統領)の選挙法破棄差し戻し裁判を開始して判断するべきだ」とも話した。 弁論の過程でガリレオ・ガリレイなど当代に弾圧された歴史的人物と尹前大統領を同一線上に置いたりもした。尹錫悦政権当時に野党だった共に民主党が立法権や予算審議権を乱用して憲法秩序を破壊し、このため尹前大統領が非常戒厳を起こすしかなかったと主張しながらだ。 イ・ドンチャン弁護士は「過去にヨハネス・ケプラーは大学教授職から追放されて死ぬまで居住地を転々としながら経済的苦痛を受けた。ガリレオ・ガリレイは生涯、自宅軟禁にあった。ジョルダーノ・ブルーノは火刑を受けて死んだ」とし「多数が常に真実を知らせるのではない」と強調した。3人はともに天動説が優勢だった時代に地動説を主張した学者だ。 またイ弁護士はフランスのナポレオン3世、アルゼンチンのフアン・ペロン、イタリアのベニート・ムッソリーニ、ベネズエラのウゴ・チャベス、ドイツのアドルフ・ヒットラーなどを列挙しながら政府・与党を迂回的に批判した。彼らが大衆の圧倒的支持を得た後に民主主義を破壊したということだ。「多数の暴政」を警戒したジョン・スチュアート・ミル、アレクシス・ド・トクヴィルら哲学者に言及しながら「被告人の非常戒厳宣言は大韓民国の自由憲政秩序を守護するための防御的民主主義の発動」とも述べた。 弁護団の弁論が午後にも続くと、裁判所が弁護団にできる限り午後7時30分までに終えてほしいとし、尹前大統領としばらく神経戦が生じた。池貴然(チ・グィヨン)裁判長は「(書証調査および弁論に必要な時間を)最大8時間までと言ったが、6時間経過した。時間内には終わらせなければいけないようだ」と話した。すると尹前大統領は「午前に憲法関連事項を時間をかけて説明したが、特検が主要証人を速く進め、弁護人側も憲法専門家を証人として満たせば済む手続き」と特検の責任に言及した。尹前大統領が「やむをえず時間がかかることを了解してほしい」と話すと、池裁判長は「きっぱり切るということではない」と応酬した。 この日で尹前大統領の内乱首謀容疑裁判は、拘束・起訴から352日ぶりに1審裁判の弁論手続きを終えた。尹前大統領は現在「3大特検」から起訴され、ソウル中央地裁で計8件の刑事事件裁判を受けている。このうち高位公職者犯罪捜査処の逮捕状執行妨害容疑事件は1審宣告が16日に最初に言い渡される。

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