尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領は内乱特検チームが死刑を求刑した際、笑みを浮かべた。ソウル大法学部時代の模擬裁判で判事の役割をして全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領に無期懲役を宣告した尹前大統領はこの日、「悲劇的な歴史が繰り返されないよう全斗煥、盧泰愚(ノ・テウ)より厳格な断罪が必要だ」という理由で死刑が求刑された。裁判所は宣告期日を来月19日午後3時とした。 13日、ソウル中央地裁掲示25部(部長、池貴然)の審理で行われた内乱首謀容疑結審公判で、内乱特検チームの朴億洙(パク・オクス)特別検事補は「量刑を参酌する理由がなく、むしろ重い刑を定めなければいけない」とし「法定刑のうち最低刑でない刑は死刑しかない。従って被告人尹錫悦に死刑を求刑する」と述べた。 ◆「長期執権の権力欲、罪質は極めて重い」 特検チームは9時間ほど弁護団の「フィリバスター(無制限討論)」級の弁論が終わった後、午後8時57分ごろ最終意見の陳述と求刑手続きに入った。朴特別検事補は「被告人は犯行の謀議から実行まで主導した内乱首謀者」とし「法律家として検察総長まで務めた被告人は大統領として誰よりも率先して憲法を遵守して憲法秩序を守護しなければならない義務があるという点をよく知りながらも憲法秩序の破壊に踏み出した点で非難を受けるべき」と述べた。 続いて「この内乱犯行は過去の権力の簒奪と維持を目的に非常戒厳を乱用したのと同じく、純粋に被告人の権力独占と長期執権権力欲から、国家と共同体の利益のために使われるべき軍・警など人的・物的資源を動員したものであり、その罪質は極めて重い」と強調した。 無表情で正面を凝視して求刑の意見を聞いていた尹前大統領は死刑求刑を聞くと笑みを浮かべ、その後、左右に目を向けた。傍聴席からは「狂ったXX」「でたらめ」などの暴言のほか、「おもしろい」という言葉と笑い声までが聞こえた。尹前大統領は笑みを浮かべながら傍聴席を眺めた。 内乱重要任務従事容疑などで起訴された金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官には無期懲役を求刑した。チャン・ジュンホ検事補は「尹前大統領と共に戒厳を企画、主導して犯行設計を運用した核心人物であり、責任が重大で参酌の事情がなく厳重な処罰が避けられない」と明らかにした。ノ・サンウォン元情報司令官には懲役30年を求刑し、「内乱犯行企画実行に関与し、国家の存立と安全を危うくした」と述べた。 趙志浩(チョ・ジホ)前警察庁長に対しては「警察庁長として最高責任者でありながら国会封鎖政治家逮捕支援、選管委への警察投入など内乱の核心犯行に加担した」として懲役20年を求刑した。金峰植(キム・ボンシク)前ソウル警察庁長と尹昇栄(ユン・スンヨン)前国家捜査本部捜査企画調整官にはそれぞれ懲役15年、懲役10年を求刑した。モク・ヒョンテ前国会警備隊長、キム・ヨングン前第3野戦軍司令部憲兵隊長はそれぞれ懲役12年、懲役10年を求刑された。