指定薬物のエトミデートを使用したとして、プロ野球広島カープの内野手、羽月隆太郎容疑者(25)が27日、医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)の疑いで広島県警に逮捕された。 調べに対し、羽月容疑者は「指定薬物のエトミデートを使った覚えはありません」と否認しているという。 エトミデートは「ゾンビたばこ」の通称で知られる。いったい、どういう薬物なのか。 厚生労働省によると、エトミデートは一部の国で鎮静剤や麻酔導入薬などの医療品として使われている成分だが、日本国内では承認されていない。 過剰摂取すると、手足がけいれんしたり、意識を失ったりするおそれがあり、歩行が乱れることなどから「ゾンビたばこ」とも呼ばれている。 電子たばこに入れて吸引されることが多く、昨今、アジア各国で乱用が社会問題になっている。 沖縄県でも「笑気麻酔」と称して若者らの間で広まっているのが確認された。 国は昨年5月、医療目的以外での製造や輸入、販売、使用などを禁じる「指定薬物」に追加した。 だが、それ以降も各地で所持や密輸の疑いでの摘発事例が相次いでいる。 今月20日には大阪府警が、エトミデート入りのカートリッジを密輸したとする医薬品医療機器法違反(営利目的共同輸入)でタイ国籍の男(31)を逮捕したと明らかにした。 厚労省は健康被害のおそれがあることから、購入や摂取をしないように注意を呼びかけている。(小島弘之)