「逮捕は理不尽と考えている」と慈恵病院長 赤ちゃん遺棄事件で母親逮捕、出産後に相談受ける

赤ちゃんを遺棄したとして神戸市に住む母親が逮捕された事件をめぐり、孤立出産のあと母親から相談を受けていた病院長が、逮捕に抗議する会見を開きました。 「今回の逮捕は理不尽だと考えている」 記者会見でこう話したのは、『こうのとりのゆりかご』いわゆる赤ちゃんポストを運営している熊本市の慈恵病院の蓮田健院長です。 兵庫県警は27日、自宅のクローゼットに赤ちゃんの遺体を遺棄したとして、神戸市に住む24歳の母親を死体遺棄の疑いで逮捕しました。 この発覚のきっかけは、母親が出産翌日、慈恵病院へメールを送ったことだといいます。 ■件名:助けてください 「事情があり誰にも頼ることができません。昨日朝有り得ない程の痛みが来てしまい、救急車を呼ぼうと思ったのですが、その前に自宅のお風呂場で生まれてしまいました。」 「しかし泣くこともなく既に赤ちゃんが息をしていなく…もしかして私は逮捕されてしまうのでは?とパニックになってしまい眠れず…そしてこちらの病院さんの存在を知りました」(メール本文から抜粋) 母親と直接電話した院長は、「24日午前10時ごろに自宅で出産したとのこと。赤ちゃんは出産してすぐ皮膚が蒼白く、動きもせず、亡くなったことを悟った。赤ちゃんの首にはへその緒がまかれていた」と話し、「(母親は)私どうしたらいいんでしょうと落ち着かない様子だった」と当時を振り返ります。 警察へ相談するよう提案するも、母親が怯えていたことなどから、院長が熊本県警を通して兵庫県警に連絡を入れました。 その翌日、母親が逮捕されました。 院長は、「女性には必ず警察に相談することを勧めています、しかしそれは逮捕されることを意味していません」とし、さらに「情報提供者の私に全く聴取なさらないまま逮捕に踏み切られました。これまでの経験で初めてのことです。貴署のご対応は杜撰と言わざるを得ません」などとする意見書を、神戸北署に直接提出しました。 神戸北署は、意見書の内容はまだ確認していないとし、逮捕については、「情報提供に基づいて適正に捜査し、法と証拠に基づいた正当な判断」とコメントしています。

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