米ICEに拘束された5歳のリアム君と父親が帰宅 裁判所、当局の「ノルマ主義」を厳しく批判

1月31日に米連邦判事が釈放を命じたことを受けて、リアム・コネホ・ラモス君(5)と父親は、米ミネソタ州ミネアポリスの自宅に戻った。2人は先月、亡命申請者として合法的に米国に入国していたにもかかわらず、移民当局による一斉捜査で拘束され、テキサス州の施設に収容されていた。リアム君の釈放を命じた判事は、政府の対応を厳しく批判。拘束や国外退去の人数ノルマを推進する姿勢を「不適切だ」と断じた。近所の住民は親子の帰宅を喜ぶ一方、移民・税関捜査局(ICE)が近隣で取り締まりを続けていることに対して不安の声も聞かれた。 釈放から数時間後、移民政策の変更を求める抗議者たちが施設の外に集まった。 抗議者の1人 「こうした場に1人でも、2人でも姿を見せることが必要だと思う。今朝リアム君は釈放され、ミネアポリスに戻ることができた。これこそが今回の抗議の目的だった。しかしそれが実現したのは、十分な世論の圧力があったからだと思う。変化を起こすには、こうした機関に対して世論の圧力をかけ続ける必要がある」 青いウサギの帽子をかぶり、自宅の外で連邦職員に囲まれるリアム君の写真が拡散し、この一家を心配する声が全米で高まっていた。地元の教育当局によると、リアム君を含め4人の児童が移民当局に拘束された。 近所の人たちは、リアム君親子の帰宅を心待ちにしていた。 近所の人 「リアム君がミネソタに戻り、これまで経験してきたすべてのことから解放されたことを祝うため、そして愛と支援を示すために集まった。自分たちにも5歳の子供がいるので、母親がどれほどつらい思いをしてきたか、想像もできない」 近所の人 「今朝もICEが、監視していた人たちを車から引きずり出そうとした。家族が戻ってくるという明るいニュースの一方で、ICEは今朝もこの町にいる。彼らは気にしていない。彼らが気にするのは(拘束者数の)ノルマだ。1つの家族を祝う一方で、すべての家族のためにはより多くのメディアの注目を集めなければならないという現実はかなり困難だ」 リアム君の釈放を命じた判事は、政府の対応を厳しく批判。拘束や国外退去の人数ノルマを推進する姿勢を「不適切だ」と断じた。また通常の逮捕令状とは異なり、裁判所の許可を必要としない行政令状による身柄拘束について、『チェック機能を欠いている』と強く非難した。

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