去年7月、熊本市に住む高齢の男性から金およそ4150万円相当をだまし取った疑いでマレーシア国籍の男が5日、逮捕されました。男は「受け子」とみられていて、警察は海外にも拠点を持つ匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」による犯行の可能性も視野に事件の全容解明を急いでいます。 詐欺の疑いで逮捕されたのは住所不定、無職でマレーシア国籍のウォンジュンハオウィリアム容疑者です。警察によりますとウォン容疑者は去年7月、仲間と共謀し、熊本市のショッピングセンターや福岡市のホテルで熊本市に住む72歳の男性から金2.4キロ時価およそ4150万円相当をだまし取った疑いが持たれています。 「中国と日本の国籍を持つ女性」をかたる人物から去年6月、男性にSNSで「友達申請」がありその後、誘われた投資に関するグループなどで「証券会社のスタッフが現物の金を受け取り、ドルに両替して取引口座に送金する」などとうそのメッセージが送られてきたということです。 さらに、「中国の経済学者で大学の副教授」をかたる人物も登場し、儲け話を信じた男性は福岡県内で金を購入。「証券会社のスタッフ」として現場に現れた受け子役のウォン容疑者に3回にわたり金(きん)を渡したとみられています。 男性が利益を引き出し、自分の口座に入金しようとしたところ、「口座を凍結した」としてさらに2380万円を要求されたことから不審に思い警察に相談、事件が発覚しました。 警察は「捜査に支障がある」としてウォン容疑者の認否を明らかにしておらず、海外にも拠点を持つ匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」による犯行の可能性も視野に指示役の特定など事件の全容解明を急いでいます。