業務上必要のないiPadを大量に発注し、会社に約4800万円の損害を与えたとして、「シャープ」の元部長の男が逮捕されました。男は業者から納品されたiPadを転売し、ギャンブル代に充てていたとみられています。 背任の疑いで逮捕されたのは、大阪府堺市に住む、シャープの「ブランド推進部」部長だった田中康一容疑者(58)です。 田中容疑者は2022年5月から2024年9月までの間、業務に必要のないiPad694台を関係会社に発注して納品させて代金を支払い、シャープに約4800万円の損害を与えた疑いが持たれています。田中容疑者は警察の調べに対して容疑を認めているということです。 警察によりますと、田中容疑者は当時、発注から支払業務までを一人で行える立場にあり、郵送や直接の受け取りで納品されたiPadは買い取り業者で換金していたということです。 警察のこれまでの任意の捜査に対して田中容疑者は「(転売で得た金は)競馬や競艇を含むギャンブルなどに使った」と供述したということです。 シャープによりますと、2024年10月に不審な経費処理が発覚し、その後社内調査を進めたところ、2015年から2024年までの間、田中容疑者が複数の取引先に対して架空の商品発注を行い、納入品を着服して転売を繰り返していたことが判明。シャープは2024年12月、田中容疑者を懲戒解雇処分としていました。 警察は不正な商品発注が2億円規模になるとみていて、余罪についても調べます。 シャープは「このような事態が発生したことを重く受け止め、再発防止に向けた業務プロセスの見直しを行い、内部管理体制の一層の強化を行いました。今後、社内向けのコンプライアンス教育などを徹底し、ステークホルダーの皆様からの信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。