乗っ取られた証券口座が相場操縦を伴う株取引に使われた事件に絡み、警視庁サイバー犯罪対策課は19日、他人に譲り渡した自身の証券口座に入金された金を勝手に自分に送金したとして、住所不定、無職の山谷健太郎容疑者(28)を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕したと発表した。不正取引で生じた犯罪収益を横取りしたとみられる。 逮捕容疑は、2025年4月8~15日、他人に譲った自分名義の証券口座にあった532万4100円を、3回に分けて自分が管理する銀行口座に送金したとしている。容疑を認めているという。 警視庁によると、山谷容疑者は25年3~4月、銀行と証券会社に計6口座を開設し、何者かに売ったとされる。このうち証券会社の4口座は相場操縦を伴う不正な株取引に使われたとみられ、株購入の原資や1億2600万円の売却益が入金された。これに気付いた山谷容疑者は口座にアクセスし、預けられていた金を自分に送金していたという。 証券取引等監視委員会から不正取引に関する情報提供があり、警視庁が調べていた。山谷容疑者は、売却目的で証券口座を開いたとして詐欺容疑でも逮捕・起訴された。【菅野蘭】