山形県で警察に対する自作自演の虚偽通報が相次ぎ、県警では刑事部長が異例のコメントを出すなど異常事態となっている。 米沢署は5日、業務妨害の疑いで米沢市矢来の理学療法士、鈴木晃希容疑者(31)を逮捕した。 逮捕容疑は、今年1月20日午後零時45分ごろ、同市本町にある空き家の敷地からスマートホンで「荷物を取っているときに、後ろからカッターのようなもので首などを切りつけられた。犯人は逃げていった」と虚偽の内容で110番通報し、警察官を捜査や警戒に動員させて業務を妨害したとしている。 捜査の結果、供述に矛盾点があることや目撃情報がないことから虚偽申告と断定した。 また、上山署は4日、偽計業務妨害の疑いで同県上山市高野の無職、渡辺結花容疑者(24)を逮捕した。 逮捕容疑は、昨年12月1日午後4時50分ごろ、自宅に入ってきた男に殴られ、現金約5万円の入った財布を奪われたという虚偽の申告をし、警察の業務を妨害したとしている。 2月18日には、同県寒河江市の自宅前で男性が連れ去られ、約80万円を奪われたとする強盗事件があり、寒河江署は翌19日、自作自演で警察の業務を妨害したとして、偽計業務妨害の疑いで被害を訴えた同市の消防職員、佐藤光征容疑者(54)を逮捕した。 佐藤容疑者は両手足をひもで縛られ、裸足の状態で発見され、「2人組の男に包丁で脅された」などと話していたが、捜査の結果、虚偽と判明した。 連続して虚偽通報が行われている事態を重視した県警は4日、阿部喜彦刑事部長名で「警察に虚偽の犯罪被害を通報することは、警察活動に大きな支障を及ぼす極めて悪質な行為。看過せず、厳正に取り締まっていく」との異例のコメントを発表している。