患者間殺人の隠蔽(いんぺい)事件があった青森県八戸市のみちのく記念病院を巡り、患者の遺体を診ずに死亡診断書を作成したとして、八戸署が医師法違反(無診察治療等の禁止)の疑いで同病院の元常勤医の男性(86)=県外在住=を青森地検に書類送検したことが10日、捜査関係者への取材で分かった。6日付。男性は「きちんと死亡確認した上で診断書を作った」と容疑を否認している。 書類送検容疑は、医師として同病院に勤務していた昨年2月、亡くなった60~90代の患者12人を診察することなく死亡診断書を作成、交付した疑い。 捜査関係者によると、男性は2023年8月ごろから昨年2月まで同病院に勤務。夜間や休日の患者対応に当たっていたという。12人の死亡診断書の死因は「肺炎」「老衰」などと記されていた。 隠蔽事件で元院長らが昨年2月に逮捕されて以降、県は同5月にかけ、八戸市とともに医療提供体制の確認のため同病院に立ち入り検査を実施。その過程で、容疑が判明し同26日、県警に刑事告発していた。