天井裏に隠された覚醒剤めぐり、女性に無罪判決 元夫との共謀認めず

覚醒剤取締法違反(所持)の罪に問われた女性被告(34)に対し、福岡地裁(田野井蔵人裁判官)は12日、無罪(求刑拘禁刑1年6カ月)を言い渡した。 自宅から見つかった覚醒剤について当時の夫=同罪で拘禁刑1年8カ月の有罪判決が確定=と共謀して所持したとして逮捕・起訴されたが、女性が故意に所持していたとは認められないとした。 判決によると、元夫は以前から覚醒剤や大麻を自宅の天井裏に隠し、同居していた女性も元夫側の指示で、天井裏にある覚醒剤入りの紙袋を知人宅に持って行くなどした。 その後に元夫が逮捕され、家宅捜索で天井裏の断熱材をめくったところから覚醒剤1袋が見つかった。 裁判の争点は、この覚醒剤を女性が所持していたと言えるかどうかだった。検察側は、この発見された覚醒剤が女性が持ち運ぶなどした紙袋に入っていたものだと主張した。 判決は、天井裏の断熱材の下の方から発見されたことなどから、「被告が移動させたと考えるには疑問が残るし、未必的に認識していたと認めるに足る証拠もない」として、罪が成立しないと結論づけた。 地検は「判決内容を精査し上級庁とも協議のうえ、適切に対応する」とコメントした。(松本江里加)

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