32年前のフィリピン航空爆破事件、当時のアルカイダ幹部を書類送検

32年前に太平洋上でフィリピン航空機爆破事件を起こしたとして、沖縄県警と警察庁は25日、イラク国籍のラムジ・ユセフ容疑者(57)=米国で収監中=を航空危険行為処罰法違反の疑いで那覇地検に書類送検し、発表した。 県警によると、ユセフ容疑者は当時、国際テロ組織アルカイダの幹部だった。 発表によると、ユセフ容疑者は1994年12月11日午前6時45分ごろ、マニラ発セブ経由成田行きのフィリピン航空434便に爆発物を持ち込み、約5時間後に沖縄県糸満市から約300キロ沖の上空で爆発させ、乗客の会社員男性(当時24)=東京都調布市=を死亡させた疑いがある。他に乗客10人がやけどなどのけがを負い、那覇空港に緊急着陸した。 県警などによると、ユセフ容疑者は93年2月にニューヨークで起きた世界貿易センタービル爆破事件の主犯格として、95年2月にパキスタンで逮捕。米国での裁判で、複数の航空機に爆弾をしかける「ボジンカ作戦」を企てたとして、434便の事件とともに禁錮240年と終身刑の有罪判決を受けた。 警察白書によると、434便の事件は同計画のテストとして行われたことが判明している。 県警は、乗員らへの聴取や米国での裁判記録などを調べ、ユセフ容疑者の犯行と特定した。米国で判決が確定していることから、身柄の引き渡しは求めず、捜査を終結する。捜査関係者によると、地検も不起訴にするとみられる。(金子和史)

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