ゴマキの弟・後藤祐樹が語った“過去の過ち”…「1kgが200円ぐらいだったのが10倍に」逮捕当時とはかけ離れた“現代の銅線窃盗”にも警鐘

「銅はそんな価格になっているんですか。驚きました」 こう話すのは、元「EE JUMP」のメンバーで、元「モーニング娘。」の後藤真希の実弟であり、現在千葉県八街(やちまた)市議として活動する後藤祐樹(39)だ。2007年ごろ、後藤は建設工事現場に不法侵入し、銅線を盗んで転売する銅線窃盗に手を染めるようになった過去をもつ。そして、2007年10月に逮捕され、懲役5年6カ月の実刑判決を受けた。 そんな後藤に本誌が取材した理由は、ここ数年、空き家などのエアコンの室外機の窃盗事件が後を絶たないからだ。最近では、水道メーターの窃盗事件も続発している。これらの窃盗は、室外機や水道メーターの内部に含まれる銅やアルミニウムなどの金属を取り出し、換金するためだ。背景には、近年の銅の価格の高騰がある。銅の国内相対取引の目安となる建値は、1tが204万円(JA金属、3月26日現在)と高値が続いている。 この現状を、市議となった後藤はどう捉えるのかーー。後藤は反省の色をにじませながら、まずは過去の犯行に及んでいた当時をこう振り返る。 「あのころ、僕は建設業で働いていたので、建設現場の配線する前のロール状になっている新品の銅線を盗んでいました。ほかにも、ブラウン管テレビの中はコイル状のようになっているものが多く、それもお金になりました。室外機やテレビを中国人が経営しているスクラップ工場に持ち込んで、換金するという流れです。室外機内のある部分は質が高いので、高価で買い取られることもありました。 雑線と呼ばれる普通の電線ケーブルは当時、1kgが200円ぐらいだったんです。単純計算すると、1tで20万円ぐらいでしたが、今はその10倍ということになりますよね。室外機ひとつとっても、当時は1台が3000円~4000円でしたが、今その価格が10倍だとすると1台3万円~4万円。当時と今では、まるっきり世界が違うと思います。あのころは、“水道メーターまで盗む”というのは考えられませんでした」(以下「」内は後藤) “換金できるものはなんでも盗む”という現状に、驚きを隠せない後藤。貴金属が全般的に高騰している現状を踏まえ、自らの過ちを明かしたうえでこう警鐘を鳴らす。 「墓地にあるお花を飾る花瓶のようなものや、お線香をあげる線香皿はアルミなどの貴金属でできているんですね。僕らも一回だけ、それらを盗んでしまったことがあります。墓地はお寺さんの敷地のなかを檀家さんたちがお借りしているという認識ですし、防犯カメラを設置したりして管理するまで手が行き届かないのが現状でしょう。今後は、こういったお墓にある金属類も盗まれる対象となる可能性は十分あると思います」 現在、後藤は八街市内に就労継続支援B型事業所を開設し、一般企業などでの就労が困難な障害者の自立支援などをおこない、保護猫活動などにも取り組んでいる。室外機や水道メーターの窃盗などから市民を守るために、どういった防犯対策を考えているのだろうか。 「現在の八街市の課題でもあるのですが、古くから親交のあるご近所さんとの地域であっても、核家族化が進んでいます。近所同士が仲良ければ、見知らぬ人が近づいてきたら不審に感じるはずです。近隣住民に興味を持たないこと自体が、防犯意識の低下につながっていると思うんですね。防犯カメラは物理的な防犯対策としては有効ですが、地域ぐるみで防犯対策をおこなっていく“人の目”も重要だと思います。 あとはよく聞くお話だとは思いますが、住宅の敷地をコンクリートやアスファルトではなく玉砂利などを敷いて、人の侵入が音でわかるようにする。少しでも防犯対策になることはやっていただけるように呼びかけていきたいです」 地域での防犯対策をおこなう上で、彼を悩ませていることがもうひとつある。それは、区の自治会の加入者が激減していることだ。 「区の自治会への加入世帯の向上は常に考えているのですが、加入者の数が毎年数百件ずつぐらい減っています。理由は一昔前とは違って、区費をわざわざ毎月払ってまで加入する人がいないんです。区費の支払い義務はありませんし、こちらからの強制力もありません。そうなると地域との関わりはどんどん減ってきて、地方になればなるほど過疎化や孤立が進みますよね。地域でのつながりや協力は、防犯だけではなく防災にもつながってきます。この問題は一市議が推奨しても仕方ないので、どんどん市民に訴えかけていくことが大事だと思っています」 被害に遭う前に盗難防止策をおこなうことが重要だ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする