お笑い芸人の阿曽山大噴火さんは、1999年のオウム裁判以降1万件を超える裁判を傍聴してきた裁判ウォッチャーでもあります。そこで今回は、阿曽山さんの著書『バカ裁判傍聴記』より、「なんでこんなことやっちゃったの?」と思うような珍事件をご紹介します。 * * * * * * * ◆捜査員にカラスと呼ばれた泥棒 ニュースで大々的に報じられた事件でも、裁判の内容まで報じられるのはごく一部です。そこで、実際に新聞・テレビで報じられた事件の傍聴記を。 ・罪名 建造物侵入と窃盗 ・被告人 無職の男性(52) 起訴されたのは3件です。 1件目は、令和6年7月10日深夜に、被告人がポストから合鍵を取り出して東京都港区内の焼肉屋に侵入して、現金2万円を盗んだ件。 2件目は、7月27日深夜に、被告人がポストから合鍵を取り出して東京都港区内のクリーニング店に侵入して、現金12万円を盗んだ件。 3件目は、9月25日深夜に、被告人がポストから合鍵を取り出して東京都品川区の居酒屋に侵入して、レジを盗んだ件。 新聞やテレビでは、閉店後の店舗に侵入して売り上げ金を狙った連続盗難事件と報じられていました。よくある事件と言えばそれまでですが、犯人の格好が特徴的であるとしてネットなどで話題になったニュースなんです。被告人は、拾ったカラスの羽根3片を自分の帽子に挿して盗みを行っていたという。 防犯カメラの映像には、カラスの羽根が付いた帽子を被っている男が盗みをしている姿が映っていて、次々と犯行が発覚。警視庁の捜査員からは「カラス」というニックネームで呼ばれていたらしいです。カラスの羽根を身に付けてるからカラスって、ストレートすぎ。ニックネームをつけるなら、アイデアを絞って警察のセンスを見せてほしいですよ。