電卓、火災報知機・・・実はカメラです 名古屋で展示会、その狙いは

ペンや電卓など日用品を模した小型撮影機器の展示会が26日、名古屋市東区で開かれる。企画したのは、教員による性犯罪の研究を続けている大学准教授。風変わりな展示会だが、その狙いはどこにあるのか。 一見すると、一般的なボールペン。でも、よく観察すると、黒色の側面部分には直径1ミリの穴がある。防犯などの目的で販売されている小型の隠しカメラだが、盗撮に悪用されるケースが後を絶たない。教員グループが女児の盗撮画像をSNSで共有していた事件でも、北海道の中学教員がペン型カメラを使っていた。「知らなければ防ぎようがない」と、愛知医科大(愛知県長久手市)の大橋渉・臨床研究支援センター准教授は話す。 この事件では、愛知や神奈川など5都道県で計7人の小中学校教員が逮捕された。発端は、名古屋市内の駅で少女のリュックに体液をかけた容疑で、愛知県警が昨年3月、名古屋市立小の教員の男を逮捕したことだった。 ■グループの存在、地下に潜ったままだった可能性も 「最初の逮捕がなければ、盗撮被害は今も明るみに出ていなかったのでは」。統計的な手法を使って学校現場での性加害リスクの分析に取り組む大橋准教授が、そんな危機感から今回の展示会を企画した。探偵業の専門性をいかして、盗撮の防犯にも取り組む調査会社「ドッグエンタープライズ」(北九州市)の協力を得て実現した。 展示会では、ペン型カメラのほか、置き時計型やねじ型、火災報知機型など10種類以上の機器を紹介する。仕掛けられた小型カメラを探し出す体験ブースも用意。「違和感に気がつく感覚をつけてほしい」。盗撮する側からの「見え方」を認識し、対策を考えてもらう効果も期待する。 ■もし子どもが機器をみつけたら・・・ 「複数の大人に連絡を」 子どもが疑わしい機器を見つけた場合、大切なのは「すぐに複数の大人に連絡すること」という。相手が機器の所有者である恐れもあるため、「複数」というのがポイントだ。気づいたことを悟られ、機器やデータが回収され、証拠隠滅されるのを防ぐため、「映らないようすぐに離れる」のも大切だという。 大橋准教授は「盗撮する側の手口を理解することが、防御にもつながる。子どもから大人まで、みんなが知ることで、対策を考えるきっかけになれば」と話す。 展示会は26日午前9時~午後5時、名古屋市東区東桜1丁目の「オアシス21」地下1階サブスペースで。入場無料。(周毅愷)

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