メキシコの州知事と市長が辞任 麻薬密売容疑で米国から起訴

クリアカン、メキシコ、 5月3日 (AP) ー メキシコの太平洋岸シナロア州のルベン・ロチャ・モヤ知事は1日夜、米国での麻薬密売に関する起訴状に自身の名前が挙げられたことを受け、職を退いた。これにより、メキシコ北西部では州政府指導部の交代と世論の反響が巻き起こった。 この動きは、米当局がロチャ知事と他の政治家・治安当局者9人を、シナロア・カルテルに関連する麻薬密売活動への関与の疑いで起訴したことを受けたものだが、同氏はこれらの容疑を否認している。 同知事は、疑惑は根拠がないと主張しつつも、自身の弁護とメキシコ当局への協力を行うため職務を離れると述べた。 州議会は知事の一時休職の要請を承認し、イェラルディン・ボニージャ・バルベルデ氏を暫定知事に任命した。 起訴状に名前が挙げられているシナロア州の州都クリアカンのフアン・デ・ディオス・ガメス・メンディビル市長も同様に、職務を離れると発表した。 連邦当局者によると、辞任することで両氏は公職に伴う法的免責を失い、起訴される可能性が生じるという。 メキシコ司法長官は、米国の要請にもかかわらず、捜査が続く間は逮捕を行わないと述べている。 シェインバウム大統領は、犯罪を犯したと判明した公職者は法の裁きを受けると述べた一方で、裁判はメキシコ国内で行われるべきだと主張し、管轄権をめぐるワシントンとの緊張を浮き彫りにした。 辞任発表翌日のクリアカン市民の反応は賛否両論で、一部からは、知事の辞任が迫る選挙を前に連邦当局への圧力を和らげる可能性があるとの声も上がった。 また、この動きは遅すぎたとの意見もある一方、汚職疑惑への対処を促すために外国の介入が必要だったことへの懸念も示された。 一部からは、政治的な後ろ盾が最終的に被告人を守ることになるのではないかとの疑念も表明され、与党モレナからの支持があっても法的責任を問われる可能性は残っているとの見方が示された。 今回の起訴はメキシコの政界に衝撃を与えており、とりわけ麻薬カルテルによる暴力が長年にわたり日常生活に影響を及ぼしてきたシナロア州では、その影響が大きいとみられている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする