「島の生物、持ち出さないで」 鹿児島・奄美大島で啓発活動

鹿児島県奄美大島に生息する希少種などの盗掘・盗採防止キャンペーンが1日、奄美空港(奄美市笠利町)であった。関係者ら10人が来島者らに、島の生物を島外に持ち出さないよう求めるチラシを配り、協力を呼びかけた。 来島者が増える大型連休にあわせた啓発活動で、環境省や林野庁、県、島内5市町村が参加。国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交通事故防止のチラシも「島の生物を守るお願いです」と声をかけながら手渡した。 環境省奄美群島国立公園管理事務所の広野行男所長は「奄美大島は生物多様性が豊かな島。固有種、希少種だけでなく様々な動植物が一体となって貴重な生態系を構成しており、持ち出しを自粛して一緒に島の生態系を守ってほしい」と話した。 環境省によると、奄美空港で確認された野生生物の持ち出しは2024年度が84件、25年度は昨年9月末までで69件だった。昨年5月には国の天然記念物のオカヤドカリ約5千匹が違法捕獲され、外国籍の男性3人が逮捕、略式起訴されている。 捕獲・採取が禁止されている希少種以外でもアマミシリケンイモリやクワガタ類で大量捕獲、持ち出しも継続して確認されている。このため、関係機関が島外への持ち出し防止に協力を求める共同文書を出し、空港でのチェックや山中のパトロール強化など普及啓発活動を続けている。(エリアリポーター・神田和明)

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