オタク文化の発信地・秋葉原界隈に衝撃が走った。コンセプトカフェ業界では知らぬ者がいないとされる有名経営者が、知人男性を車ではねて殺害しようとしたとして、警視庁に逮捕されたのだ。 逮捕されたのは、文京区在住の会社役員・平田尚人容疑者(45)。警視庁神田署は、知人の50代男性にSUV車両を向け、重傷を負わせたとして殺人未遂容疑で捜査を進めている。 事件が起きたのは13日午後。現場は千代田区神田、日本大学経済学部前の交差点だった。 「目撃者によれば、停車していた平田容疑者のSUVに被害男性が近づき、運転席越しに口論となった。直後、平田容疑者が車を急発進。被害男性は交差点中央付近で“通せんぼ”するような形となったが、車両は止まらず接触したようです」(社会部担当記者) 男性は通行人の119番通報で病院へ搬送され、幸い命に別条はなかったものの全治1週間のケガを負った。しかし平田容疑者は取り調べに対し、「その場から逃げたことに間違いありませんが、人にぶつかってはいません」などと容疑を否認しているという。 このニュースが流れるや、秋葉原のコンカフェ関係者の間は騒然となった。というのも、平田容疑者は海外展開も行うコンセプトカフェグループの代表として業界内では知られた存在だったからだ。 事情を知るスカウト関係者が語る。 「平田さんの率いるコンカフェグループ“マーメイドグループ”は、秋葉原でもかなり有名でした。接客の過激化で話題になることも多く、“攻めた営業スタイル”の代表格として見られていましたね」 さらに同関係者は、系列事業についてこう続ける。 「このグループにはコンカフェ嬢と食事などをしてから来店する同伴制度があるんですが、平田さんの別事業でもある個室サウナを利用するように推奨されていたと聞いています。また、店舗には、カラオケ店のようなソファ席のあるVIPルームがあることでも知られていました」 いずれにせよ、秋葉原の街で急速に勢力を広げてきた平田容疑者。業界内では“成功者”として知られていたという。 では、なぜ事件は起きたのか。捜査関係者によれば、背景には100万円を巡る金銭トラブルがあったとされるが、じつは、単純な金銭問題ではなかったという。 「被害男性は、過去に平田容疑者の事業上の問題解決に関わった“コンサルタント的立場”の人物だったといいます。100万円は、その謝礼の一部だったようです。 平田容疑者は近年、海外拠点を中心に活動し、日本に滞在すること自体が少なかったともいわれます。そこへ突然、神保町で被害男性が返済を求めて接触。車内外で激しいやり取りになった末、今回の事件へ発展した。現在浮上しているのは、こんな構図です」(前出・関係者) 秋葉原では近年、コンカフェ業界の拡大とともに、接客の過激化や女性キャストを巡るトラブルも指摘されてきた。その中心人物の一人とも見られていた平田容疑者。 海外進出を果たし、派手な経営手腕で知られた男の白昼の交差点での大暴走。警視庁は、被害男性との詳しい金銭関係や事件当時の状況について慎重に調べを進めている。