群馬県桐生市で今年2月に起きた現金強奪事件の捜査で、防犯カメラの映像が効果的に活用できなかったとして、荒木恵司市長は26日の定例会見で、市内に防犯カメラを新たに20台設置すると発表した。 事件は同月2日午後0時50分ごろに発生。同市梅田町1丁目の桐生信用金庫本町支店梅田出張所で現金200万円が奪われ、今月7日にベトナム国籍の男(35)が強盗容疑などで逮捕された。 荒木市長は、複数の防犯カメラの映像をつなぐ「リレー捜査」が途中で切れてしまったことを県警に指摘されたと説明。防犯カメラの購入費など防犯対策事業として約1279万円を盛り込んだ補正予算案を、6月の市議会定例会に提案する方針を示した。 市内には現在、防犯カメラが商店街なども含めて約300台あるが、他の自治体に比べると少ないという。 新設する防犯カメラの設置場所は、桐生署と相談して、交通量の多い幹線道路や商業地域の交差点などを選んだ。防犯カメラは市が管理し、警察からの要請に応じて映像を提供する仕組みで、記録媒体を通さず、その場でデータの送信ができる。設置完了には数カ月かかるという。 荒木市長は「強盗事件を踏まえ、必要性があると考えた。市民の安心安全につながるため、早急に対策した」と話していた。(小幡淳一)