福井県内の2026年1~4月の特殊詐欺被害額が約6億2232万円となり、前年同期に比べて約1億4394万円増えたことが県警のまとめで分かった。過去最悪だった昨年1年間の約14億4748万円を大きく上回るペース。被害認知件数は82件(前年同期比54件増)で幅広い年代層が被害に遭っており、県警生活安全企画課は、「『自分はだまされない』という意識を持たず、自分事として捉えてほしい」と注意を呼びかけている。 被害の内訳は、交流サイト(SNS)を介し、著名な実業家らをかたってうその投資に誘ったり、恋愛感情を抱かせて詐取したりするSNS型投資・ロマンス詐欺が計40件(前年同期比計32件増)を占め、被害額は合わせて約4億5167万円(同計約6761万円増)に上った。 警察官を装い金銭をだまし取る「偽警察官詐欺」は15件(同3件増)、被害額は約1億1535万円(同約4115万円増)で、昨年に引き続き被害が増えている。手口は「あなたに犯罪の容疑がかかっている」などと言い、捜査名目で金銭を詐取する。SNSに誘導され、ビデオ通話で制服を着用した偽の警察官が逮捕状を見せるといった手法もあり、同課は「警察官を目の前にすると、多くの人はパニックになる。警察がSNS上で捜査のことを話すことは絶対にない」と話す。 「簡単な仕事で稼げる」と誘い、金銭をだまし取る「副業詐欺」を含む架空料金請求詐欺は20件(同17件増)、被害額は約5千万円(同約4833万円増)と増加している。 被害全体の年代別をみると、60代の22人が最多で、20代以下が18人、50代17人、70代以上が10人、30代8人、40代7人だった。 県警は被害者から事情を聴いて詐欺事案を分析し、具体的な詐欺の手口や被害に遭わないためのポイントを県警防犯アプリ「ふくいポリス」で発信している。「詐欺被害の端緒となるSNSは、LINE(ライン)やインスタグラムなど多くの人が利用している。十分注意しながら使ってもらいたい」と話している。