【06月06日 KOREA WAVE】韓国の新興宗教「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」(新天地)のイ・マンヒ総会長が、野党「国民の力」への信徒の集団入党を指示したとされる政教癒着疑惑を巡り、検察と警察による合同捜査本部の初の聴取が実施された。今年1月の捜査本部発足から5カ月目での実施となり、出頭調査は約7時間に及んだ。 イ・マンヒ総会長は4日午後7時39分ごろ、ソウル市瑞草(ソチョ)区のソウル高検での聴取を終え、庁舎を後にした。記者団からの問いかけに一切答えず、同行者に支えられながら車に乗り込んだ。同日正午すぎの出頭時にも記者団の質問には沈黙を貫いていた。 イ・マンヒ総会長は、教団の懸案解決などの目的で政治への影響力を確保しようと、信徒らに長期間にわたり組織的に同党へ入党するよう指示・強要した政党法違反の疑いなどが持たれている。同国の政党法42条は本人の自由意思に反する入党や離党の強要を禁じており、違反した場合は2年以下の懲役または200万ウォン(約22万円)以下の罰金が科される。 特に、イ・マンヒ総会長が2020年8月に新型コロナウイルスの防疫妨害容疑で逮捕・起訴された事件を機に、2022年3月の大統領選の前後にかけて信徒の集団入党が集中したとみられている。捜査本部は、イ・マンヒ総会長が入党に関して具体的な指示を出していたかなどを追及した模様だ。 捜査では、新天地による法曹界へのロビー活動疑惑も対象となっている。水原地検が2022年、ソウル地方国税庁によるイ・マンヒ総会長の脱税容疑などでの告発について約1年後に不起訴処分とした際、新天地側が政界や法曹界に対し、捜査もみ消しを狙った働きかけをしたとの疑惑が浮上しており、関連する調査が今後も続くとみられる。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News