5億円詐欺事件、現金の回収役に懲役10年を求刑 「組織的、計画的で卑劣極まりない犯行」佐賀地裁公判

佐賀県内の60代女性が5億円以上をだまし取られたニセ電話詐欺事件を巡り、現金の回収役などで関わったとして詐欺などの罪に問われた横浜市の無職の男(22)の公判が8日、佐賀地裁(山田直之裁判官)であり、検察側は懲役10年を求刑した。弁護側は寛大な判決を求め、結審した。 検察側は論告で、警察官らを装って不安をあおり、多額の現金をだまし取る手口を示し、「組織的、計画的で卑劣極まりない犯行」と断じた。被告の役割について「(現金を受け取る)受け子らの動向を見つつ、現金の回収と運搬役を担い、犯行の重要部分を担当した」と指摘した。 弁護側は「首謀者らから捨て駒として利用されていた側面が非常に強く、相当程度、従属的な立場であった」などと主張した。 被告人質問も行われ、被告は先輩から誘われて詐欺に加担し、1回につき10万円程度の報酬を得ていたと明かしつつ「目先の金を追いすぎた」と述べた。 起訴状によると、氏名不詳者らと共謀して昨年2〜3月、女性に対して電話で検察官などになりすまし、「犯罪収益取得の疑いを調査するため、現金を預ける必要がある」などとうそを言い、5回にわたって計約4億円を受け取るなどしたとしている。 県内の女性が被害者となった事件を巡っては、被告を含む20〜70代の男7人が逮捕されている。(取材班)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする